History

WILDZEROは、2000年に公開された日本のカルトムービーである。実在のロックンロールバンドであるギターウルフが出演し竹内鉄郎が監督した。

現在も変わらず世界を回り続ける実在のロックンロールバンドギターウルフを軸にゾンビ、UFO、LOVE、モーターサイクル、ロックンロールなどがカクテルされた、コメディ映画である。

タイで撮影され、ゾンビはタイ陸軍の兵士とその家族の全面協力によって実現された。

当初はビデオセールスのみの予定であったが、映画祭への招待などを通じて最終的には全世界で劇場公開された。絶望的な演技力と破綻したストーリー、そして国境を越えて伝わるストレートなメッセージに全世界で中毒者が続出した。

映画監督でもギャレルモデルトロがビデオを探していたりエドガーライトなどがファンを自認している。

この映画は20年後の現在も世界中の映画祭での上映やホラー、音楽映画、ジェンダーの視点から様々な論評が続いている。

2018年Guitar Wolfがゲストで呼ばれたシッチェス映画祭において続編制作を宣言、それをきっかけに竹内鉄郎を中心に資金調達プロジェクトのためのパイロットフィルムの制作が実行された。

現在、資金と協力者、配給を求めるために様々なプランが現在進行している。

Story

　世界は正体不明のUFOが空を飛び交い地上はZウイルスが蔓延しゾンビがさまよう風景が日常になった。両親の顔を知ることなく天涯孤独に育ち、自分に自信を持つことのできないこじらせ女子高生クシナダ。アニメの戦士になる妄想を持つような腐女子だ。

小さい頃のかすかな記憶。

母親が去っていくときに手に握らされた笛。今も肌身離さず持つ角笛それだけが生い立ちのヒントだ。

 ある日、彼女は血液検査の結果で特殊な不老不死の血Z-bloodの持ち主であることが発覚する。

その情報が漏出したことからギャングや様々な欲望に駆られた人間達によるクシナダの激しい争奪戦が始まった。

国家、ギャング、研究者、資産家、新興宗教教祖、ある時は家族がZウイルスに犯された普通の市民などありとあらゆる人間がクシナダの血液を求めおそいかかって来た。まさに全人類を敵に回した状態になる。

ついに秘密組織に捕らえられてしまうが監禁された時そこで母から受け継いだ笛を思い出す。

「あなたは決して一人ではないの。助けが必要な時にはこれを吹いて」

クシナダは笛を吹く。

ロックンロールが途絶えた世界でギターウルフは行くあてもなく放浪を続けていた。

人間には聞こえないその笛の音をギターウルフはキャッチする。ギターウルフは仲間を助けるために動き出す。ギターウルフに助けられたクシナダは、真実の愛を知り世界を救うために覚醒する。

決して信念を曲げない。決して仲間を裏切らない。そして愛に国境も性別も関係ない。

「ロッケンロー!!!!!!」

about

WILD ZERO

エースはロックンロールに憧れる青年だ。

ある時、世界を回り続けるロックンロールバンドギターウルフのライブでトラブルに巻き込まれる。そこでギターウルフから笛を渡される。

前日に隕石が墜落したというニュースが流れる中、町外れででエースは美少女トビオと出会う。

その頃町では異変が起きていた。人々が次々にゾンビになって人を襲い始めたのだ。トビオが心配になったエースは勇気を出してトビオを助けに行く。二人はお互いに惹かれ合うがトビオには大きな秘密があった。その秘密を知ったエースはショックを受ける。そこに二人に大きな危機が訪れる。

「困ったことが起きたらこの笛を吹きな。」

ギターウルフのその言葉を思い出しエースはもらった笛を吹くのだった。

謎のUFO、ゾンビ、ギャングを相手に無敵のロックンローラーが立ち向かう。

「愛に国境も男も女も関係ねえやっちまえー！」